SL-B500/C700/C750/C760/C860/6000/C3000 special kernel

[ Japanese | English ]

Hacking LinuxZaurus

近況報告

メディア

これ以外にもあったら教えて下さい。

無責任

本カーネルの使用により、あなたのZaurusがレンガになったりしても、私は何も補償できませんのであしからず。

何だろう

カーネルソースをちょっといじってSL-B500/C700/C750/C760/C860/6000/C3000でちょっと速く動くかもしれないようにしたものです。

ライセンス

スペシャルカーネルは無料で配布しています(念のため)。ライセンスはGPLです。

カーネルの入れ換え手順

(1) SHARPのサイトからconsolescrollとupdater.sh.xxxxをもらってくる(SL-C3000用のconsolescrollはありません)。

updater.sh.xxxxはファイル名をupdater.shと変更。 双方をメモリカードにコピーする(SL-C3000はupdater.shのみ)。

(2) 下記から機種に合ったカーネルを選び、ファイル名はzImageと変更してメモリカードにコピーする。

zImage.binではないことに注意。Windows等でファイルの拡張子を表示しない設定にしていると.binが表示されなくても残っている可能性があります。

(3) consolescroll, updater.sh, zImage以外がメモリカードにないことを確認。

特にinitrd.binは危険なので絶対に消して下さい。

(4) 後は(1)のSHARPのサイトの手順通りですが、完全消去はしないで下さい。

手順11で7だけ実行し、後は普通に電源を入れる。

(5) 必要に応じてモジュールを入れて下さい(オプション)。

特に不都合がなければインストールは不要です。

イメージのmd5sum

復旧手順

何か問題があった場合は、元のカーネルを使って上記(3)をやり直して下さい。 元のカーネルは、SHARP提供のアップデートソフトがある機種 (B500, C700, C860)ならば、そこから取り出して下さい。 SHARP提供のアップデートソフトがない機種 (C750, C760, 6000)ならば、元のカーネルと同等のものを使って下さい。

/procファイルシステム

/procファイルシステムにより、カーネル設定の参照/変更が可能です。 例えば、CCCRの値を参照したい時は、
$ cat /proc/cccr_change
CCCRを241に変更したい時は、
# echo 241 > /proc/cccr_change
など、通常のファイルのようにアクセスします。 変更 (書き込み)はroot権限が必要です。 以下に主要なものを示しますが、これ以外にも、ぴろさんの カーネルパッチをまとめるのページにいくつか書いてあります。

FAQ

全般

各論

その他

技術情報

PXA27x動作周波数

SL-C3000はPXA270を搭載。
Turbo-mode frequency = 13MHz * L * N
Run-mode frequency = 13MHz * L
System-bus frequency = 13MHz * L / B
B = 1 (when in fast-bus mode)
B = 2 (when not in fast-bus mode)

CCCR     L   N   B  Turbo-mode  System-bus LCD-freq
2000210  16  2   1  416MHz      208MHz     104MHz   (C3000 default)
2000290  16  2.5 1  520MHz      208MHz     104MHz
2000310  16  3   1  624MHz      208MHz     104MHz
2000214  20  2   1  520MHz      260MHz      64MHz
2000218  24  2   1  624MHz      312MHz      78MHz
a000214  20  2   1  520MHz      260MHz     130MHz
a000218  24  2   1  624MHz      312MHz     156MHz
詳しくはIntel(R) PXA27x Processor Family Developer's Manualを参照のこと。

PXA25x動作周波数

SL-B500/C700はPXA250を搭載。 SL-C750/C760/C860/6000はPXA255を搭載。
Crystal Frequency = 3.6864MHz
Memory Frequency = Crystal Frequency * L
Run Mode Frequency = Memory Frequency * M
Turbo Mode Frequency = Run Mode Frequency * N
PXbus Frequency = Run Mode Frequency / 2

CCCR  L   M   N  Turbo-mode  System-bus
241   27  2   2  398MHz      100MHz      (B500/C700 default)
242   32  2   2  472MHz      118MHz
161   27  4   1  398MHz      199MHz      (C750/C760/C860/6000 default)
162   32  4   1  472MHz      236MHz
163   36  4   1  531MHz      264MHz
詳しくはIntel(R) PXA255 Applications Processors Developer's Manualを参照のこと。

カーネルコンフィグレーション

カーネルソースには、SL-B500用=poodle-j、SL-C700用=corgi、SL-C750用=shepherd-j、SL-C760用=husky-j、SL-C860用=boxer-j、SL-6000用=tosa-j、SL-C3000用=spitz-jという名前のconfigが含まれています。 このファイルを元に、コンフィグレーションファイルを次のように修正しています。

機能早見表

記憶だけで書いてるので少し怪しい。
機能 B500 special kernel (v14x) C700 special kernel (v14x) C750/ C760/ C860 special kernel (v14x) 6000 special kernel (v16x) C3000 special kernel (v17x)
クロックアップ yes
CCCR= 242
yes
CCCR= 242
proc
CCCR= 161
yes
CCCR= 163
proc
CCCR= 2000210
コア電圧可変 no no no no proc
SIGSTOP問題対処 yes yes yes no yes
コンソール日本語表示 yes yes yes no yes
筆圧感知 proc proc proc not yet
tosa-presure-wm97xx-2.4.19.diff
proc
タッチスクリーン書き込み yes yes yes no yes
キーボード書き込み yes yes yes no yes
ハードウェアローテーション
no proc proc no no
3ボタン同時押し proc proc proc no -
LCD Bufferable no no no no no
fbcon fix no yes yes no yes
WBキャッシュ
yes yes - - -
マウス3ボタンエミュレーション
yes yes yes no no
パワーキーサスペンド - proc proc - -
ppp-mppe yes yes yes no -
セキュリティパッチ yes yes yes yes yes
preemptive kernel no no no no no
lock break no no no no no
FCSE yes yes - - -
NO SHARP LOGO yes yes yes yes yes
MILD SWAP yes yes yes yes proc
FASTSYSCLK no proc proc no no
Bluetooth最新パッチ yes yes yes yes yes
NTFS対応化パッチ no no no no yes
キーリピート有効化パッチ - - - - yes
low latency - - - - yes
idle power saving - - - - yes
PXA270 Overlay - - - - yes

山田哲靖 webmaster@tetsu.homelinux.org